2024年4月13日(土)に開催された「ネヤドラ春の全国交通安全運動イベント」の様子をレポートします。
二輪車の交通安全意識向上と事故防止を目的に、様々な取り組みを行いました。
2024年4月13日(土)にネヤドラ「春の全国交通安全運動イベント」を開催しました
4月13日、ネヤドラ教習コースにて「春の全国交通安全運動イベント」を開催しました。
当日は晴天に恵まれ、多くのバイク乗りの方々にご参加いただきました。
「春の全国交通安全運動」とは
「春の全国交通安全運動」は、毎年4月に全国で実施される取り組みです。
道路交通法の改正や交通事故防止の呼びかけ、交通安全教育の推進などを目的としています。
イベントの目的と主な実施内容
目的:二輪車(バイク)の全運転教育・広報啓発
本イベントでは、バイク乗車時の安全運転を啓発し、事故防止を目指しました。
イベントの概要
①安全運転のための走行練習会「ライダー トレーニングコース」の実施
②ネヤドラ指導員による交通安全講義とケーススタディの実施
③ネヤドラ卒業生との交流会
様々な活動を通じて、総合的に交通安全意識を高める機会となりました。
安全運転のための走行練習会
目的
本格的な走行コースで、実践を通して安全運転を体得することを目指しました。その過程で、道路上での安全な運転技術を習得するために、実際の状況に即したトレーニングを行いました。
実施内容
交通事故を防ぐためにコーナリングやターンなどの技術に焦点を当て、指導と練習を繰り返し行いました。これにより、以下の4つの運転技術の習得を目指しました。
①スピードとバンク角度の調整
コーナーやターンに進入する際には、適切な速度とバンク角度を保つことが重要です。速度が速すぎるとコントロールが難しくなり、急な角度変化で事故が起こりやすくなります。
②ブレーキとアクセルのバランス
適切なブレーキとアクセルの使い方も重要です。急ブレーキや急加速は車の安定性を損なう可能性があります。スムーズな操作で安定した走行を心がける必要があります。
③見通しの確保
コーナーやターンに進入する前には、周囲の状況をよく観察しましょう。他の車両や歩行者がいないか、障害物がないかを確認し、安全な進入を心がけます。
④予測と対応
交通状況は常に変化します。予測し、その変化に適切に対応することが重要です。先を読んで、安全なルート選択や車線変更を行います。
交通安全講習会
講義:二輪車の盗難に対する防犯意識の啓発
二輪車の盗難事故件数がここ数年で増加傾向にあり、特に大阪府は全国の都道府県でワースト1位の件数を記録しています。
また、二輪車盗難の検挙率は、約17%と低い傾向にあります。
ご自身の愛車を盗難被害から守るためには、ご自身で防犯に取り組むことが重要です。
今回の講義では、具体的に下記の対策について説明しました。
①バイクカバーを使用して、車種を見せないようにすることやどんなロックを使っているかを隠すことです。
②複数のロックを組み合わせて使うことで、解除に時間がかかるように見せかけることが重要です。
ご自身の愛車を守るためには、ライダー1人ひとりが防犯意識を高め、自分自身で愛車を守る取り組みが重要であることを啓発しました。
ケーススタディ:重大事故につながる「右直事故」の再現と防止
交差点で起きるバイク事故の中で、発生件数が多いのが「右直事故」。
今回は、直進しているバイクと、対向車線から右折したクルマが衝突するケースを取り上げてケーススタディを行いました。
原因は右折待ちのクルマが、対向車線を走っているバイクの姿を見落としたり、バイクの車体が小さいために距離感を誤ってしまうことが挙げられます。
この事故を防ぐためにライダーにおかれましては、
①ドライバーが車体の小さいバイクに気付かず、バイクの速度を過小評価することがあることを認識しておくことが重要です。
②右折車より直進車が優先という意識を過度に持たないようにすることも大切です。
③交差点に進入する際には、急に右折車が曲がってきても安全に止まれる速度で進入する必要があります。
重大事故につながりやすく、発生件数も多い「右直事故」。
本日のケーススタディをきっかけとし、多くの方がその危険性と対策の重要性を再認識していただけましたら幸いです。
ネヤドラ卒業生との交流会
目的
教習所の卒業後、実際に公道を走行されている中で、どのようなお悩みや課題をお持ちなのか、また普段どのようにバイクを楽しんでおられるのか、皆様にお話を伺いました。
教習所卒業生との交流会で見えた”本当のバイクライフ”
バイクの免許を取得した後、実際に公道を走るとさまざまな悩みや課題に直面するものです。
今回は、そんな卒業生の皆さんの声に耳を傾け、より良い指導を行うため、交流会を開催しました。当日は活発な意見交換が行われ、普段の業務では聞くことのできない貴重な体験談を伺うことができました。
交流会では、教習所を卒業してからの道路環境の違いに戸惑った経験や、走行中に起こりうるトラブルへの不安など、さまざまな声が寄せられました。
一方で、バイクならではの風を切る爽快感や、旅先での出会いを楽しむ様子なども伺えました。
指導員一同、こうした生の声を通じて、ただ技術を教えるだけでは不十分だということを改めて実感しました。
実際の走行シーンを想像し、危険予測力や走行マナーなど、総合的な指導を心がける必要があるのです。
皆様の貴重なご意見をお聞きすることができ、大変有意義な交流会となりました。
ご参加いただきました皆様、本当にありがとうございました。
まとめ
今回のイベントを通じて、参加者の皆さまに安全運転の重要性を再認識していただけたと思います。
バイクは危険が伴いますが、適切な知識と技術を身に付けることで、安全に楽しむことができます。事故に遭わないよう、今後も継続した取り組みが必要不可欠です。