バイクの大型免許取得にかかる費用とは?取得までの期間や条件も解説
バイクの大型免許とは、排気量が400cc以上のバイクに乗るために必要な免許です。この免許を取得するには、どのような方法があるのでしょうか?
また、費用や期間、条件はどのくらいなのでしょうか?この記事では、バイクの大型免許取得に関する情報をまとめてご紹介します。
バイクの大型免許は2つの種類に分けられる
バイクの大型免許には、大型二輪免許と大型二輪免許(AT限定)の2つの種類があります。それぞれの特徴や違いについて見ていきましょう。
大型免許を持っていれば基本的にどのバイクでも乗れる
大型二輪免許は、排気量が400cc以上のバイクに乗るための免許です。
この免許を持っていれば、基本的にどのバイクでも乗ることができます。
ただし、AT限定の場合は、ATのバイクに限られます。
ATかMTによって適用されるバイクのモデルが異なる
大型二輪免許の取得には、AT(オートマチックトランスミッション)またはMT(マニュアルトランスミッション)の選択肢があります。ATの場合、バイクのモデルは自動変速機能を備えたものが適用されます。一方、MTの場合は、クラッチ操作とギアの変更が必要なモデルが適用されます。免許取得の際には、自身のライディングスタイルや好みに応じてATかMTの選択を検討することが重要です。
大型二輪免許は、普通二輪免許を取得した後すぐに取得することが可能です。
バイク大型免許の取得方法は3つ!取得までの日数や流れ
バイクの大型免許を取得する方法は、大きく分けて3つあります。
それぞれの方法によって、取得までにかかる日数や流れが異なります。
それぞれの方法の特徴や適性者について見ていきましょう。
方法1: 運転免許試験場で受験する
運転免許試験場で受験する方法は、教習所や合宿を利用せずに、自分で予約や申請を行い、筆記試験と技能試験を受ける方法です。
この方法のメリットは、費用が安く済むことです。
デメリットは、予約が取りにくいことや、試験に合格するまでに何度も通わなければならないことです。
また、技能試験は難易度が高く、自分で練習する機会が少ないため、合格率は低いと言われています。
この方法で取得する場合の目安は、以下の通りです。
– 取得までにかかる日数: 2週間~2ヶ月
– 取得までにかかる費用: 3万円~5万円
運転免許試験場での直接受験の適性者は?
運転免許試験場での直接受験の適性者は、以下のような方です。
– 費用を抑えたい方
– 自分のペースで予約や申請をしたい方
– バイクの運転に自信がある方
– 試験に落ちてもめげない方
方法2: 教習所を受講する
教習所を受講する方法は、指定された教習所で必要な教習時間を消化し、筆記試験と技能試験を受ける方法です。
この方法のメリットは、教習所のスケジュールに沿って予約や申請ができることや、教習所の教官から指導を受けられることです。
デメリットは、費用が高いことや、教習所の場所や時間に合わせなければならないことです。
また、教習所での技能試験に合格しても、運転免許試験場での技能試験には再度挑戦しなければなりません。
この方法で取得する場合の目安は、以下の通りです。
– 取得までにかかる日数: 1ヶ月~2ヶ月
– 取得までにかかる費用: 15万円~25万円
※ 所持する免許によって異なります。
教習所の受講の適性者は?
教習所の受講の適性者は、以下のような方です。
– 費用はある程度かかっても構わない方
– 教習所の場所や時間に合わせられる方
– 教官から指導を受けたい方
– 技能試験に合格するまでしっかり練習したい方
方法3: 合宿に参加する
合宿に参加する方法は、教習所の宿泊施設に滞在しながら、集中教習を行う方法です。
この方法のメリットは、短期間で取得できることや、宿泊費や食費が含まれていることです。
デメリットは、費用が高いことや、合宿先の場所や日程に合わせなければならないことです。
また、合宿先の教習所の評判や設備によって、教習の質が変わることもあります。
この方法で取得する場合の目安は、以下の通りです。
– 取得までにかかる日数: 1週間~2週間
– 取得までにかかる費用: 20万円~30万円
※ 所持する免許によって異なります。
合宿免許の適性者は?
合宿免許の適性者は、以下のような方です。
– 費用は高くても構わない方
– 短期間で取得したい方
– 合宿先の場所や日程に合わせられる方
– 教習所の雰囲気や仲間と楽しみたい方
バイクの大型免許を取得するための条件とは?
バイクの大型免許を取得するためには、以下の条件を満たす必要があります。
条件は、直接運転免許試験場で受験する場合と、教習所や合宿を利用する場合で異なります。
それぞれの条件について見ていきましょう。
大型二輪免許の取得条件(直接運転免許試験場で受験の場合)
直接運転免許試験場で受験する場合の大型二輪免許の取得条件は、以下の通りです。
– 18歳以上であること
– 運転免許試験場での筆記試験と技能試験に合格すること
教習所でバイクの大型免許を取得する場合の追加条件
教習所でバイクの大型免許を取得する場合の追加条件は、以下の通りです。
– 教習所での教習時間を規定の時間以上消化すること
– 教習所での卒業検定に合格すること
– 運転免許試験場での筆記試験に合格すること(すでに普通免許などをお持ちの場合は筆記試験は免除されます)
バイクの大型免許取得に必要な費用とは?
バイクの大型免許取得に必要な費用は、取得方法によって異なります。
費用には、教習費や試験費、免許証交付手数料などが含まれます。
それぞれの方法でかかる費用の目安について見ていきましょう。
運転免許試験場で受験する場合の費用の目安
運転免許試験場で受験する場合の費用の目安は、以下の通りです。
– 教習費: 0円(自分で練習する場合)
– 試験費: 約1万円(筆記試験と技能試験の受験料)
– 免許証交付手数料: 約2,000円
– その他の費用: 約1万円(交通費や教材費など)
– 合計: 約3万円~5万円(合格までの回数によって変わります)
教習所を受講する場合の費用の目安
教習所を受講する場合の費用の目安は、以下の通りです。
– 教習費: 約10万円~15万円(教習所によって異なる)
– 試験費: 約3万円(教習所での卒業検定、運転免許試験場での学科試験の受験料)
– 免許証交付手数料: 約2,000円
– その他の費用: 約1万円(交通費や教材費など)
– 合計: 約15万円~25万円
合宿に参加する場合の費用の目安
合宿に参加する場合の費用の目安は、以下の通りです。
– 教習費: 約15万円~20万円(教習所によって異なる)
– 試験費: 約3万円(教習所での卒業検定、運転免許試験場での学科試験の受験料)
– 免許証交付手数料: 約2,000円
– その他の費用: 約5万円(宿泊費や食費など)
– 合計: 約20万円~30万円
バイクの大型免許取得に必要な書類とは?
バイクの大型免許取得に必要な書類は、取得方法によって異なります。
書類には、身分証明書や写真、申請書などが含まれます。
それぞれの方法で必要な書類と持ち物について見ていきましょう。
運転免許試験場で受験する場合に必要な書類と持ち物
運転免許試験場で受験する場合に必要な書類と持ち物は、以下の通りです。
– 身分証明書(運転免許証やパスポートなど)
– 写真(3cm×2.4cm、上半身、正面、無帽、無背景、6ヶ月以内に撮影したもの)
– 申請書(運転免許試験場で用意されているもの)
– 受験料(現金)
– ヘルメット(自分で用意する)
– 手袋(自分で用意する)
– 靴(自分で用意する)
教習所や合宿を利用する場合に必要な書類と持ち物
教習所や合宿を利用する場合に必要な書類と持ち物は、以下の通りです。
– 身分証明書(運転免許証やパスポートなど)
– 写真(3cm×2.4cm、上半身、正面、無帽、無背景、6ヶ月以内に撮影したもの)
– 申込書(教習所や合宿先で用意されているもの)
– 教習費(現金やカードなど)
– ヘルメット(自分で用意するか、教習所や合宿先で借りる)
– 手袋(自分で用意するか、教習所や合宿先で借りる)
– 靴(自分で用意するか、教習所や合宿先で借りる)
– 合宿の場合は、宿泊に必要なもの(着替えやタオルなど)
運転免許試験場での技能試験(一発試験)の難易度
運転免許試験場で一発合格を目指す場合、適性検査、学科試験、技能試験に合格する必要があります。
ただし、普通自動車免許や普通二輪免許を既に取得している場合は、学科試験は免除されます。
しかし、一発合格の難易度は高く、警察庁交通局運転免許課の「運転免許統計令和4年版」によると、大型二輪免許の合格者のうち、教習所を卒業した者は85,490人であり、技能試験に合格した者は2,000人ほどでした(※)。
合格率は全体の2%に満たず、日頃からバイクに乗る経験のある人や、長い間普通自動二輪のバイクを運転している人など、一定の運転技能が必要です。
バイクに初めて乗る人や、長い間バイクに乗っていなかった人は、教習所で免許取得を目指すことをお勧めします。
※参考:警視庁運転免許統計(令和4年版)
バイク大型免許の取得方法別のメリット・デメリット
バイクの大型免許の取得方法別のメリット・デメリットは、以下のようになっています。
それぞれの方法には、一長一短があります。自分の目的や予算、スケジュールなどに合わせて、最適な方法を選ぶことが大切です。
運転免許試験場で受験するメリットとデメリット
運転免許試験場で受験するメリットとデメリットは、以下の通りです。
– メリット
– 費用が安い
– 自分のペースで予約や申請ができる
– バイクの運転に自信がつく
– デメリット
– 予約が取りにくい
– 試験に合格するまでに何度も通わなければならない
– 技能試験の難易度が高い
– 自分で練習する機会が少ない
教習所を受講するメリットとデメリット
教習所を受講するメリットとデメリットは、以下の通りです。
– メリット
– 教習所のスケジュールに沿って予約や申請ができる
– 教習所の教官から指導を受けられる
– 技能試験に合格するまでしっかり練習できる
– デメリット
– 費用が高い
– 教習所の場所や時間に合わせなけれ
ればならない
– 教習所での技能試験に合格しても、運転免許試験場での技能試験には再度挑戦しなければならない
合宿に参加するメリットとデメリット
合宿に参加するメリットとデメリットは、以下の通りです。
– メリット
– 短期間で取得できる
– 宿泊費や食費が含まれている
– 教習所の雰囲気や仲間と楽しめる
– デメリット
– 費用が高い
– 合宿先の場所や日程に合わせなければならない
– 教習所の評判や設備によって、教習の質が変わることもある
まとめ: バイクの大型免許取得に必要な情報をまとめました
この記事では、バイクの大型免許取得に必要な情報をまとめてご紹介しました。
バイクの大型免許には、大型二輪免許と大型二輪免許(AT限定)の2つの種類があり、それぞれに適用されるバイクのモデルが異なります。
バイクの大型免許を取得する方法は、運転免許試験場で受験する方法、教習所を受講する方法、合宿に参加する方法の3つがあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
バイクの大型免許を取得するためには、費用や期間、条件、書類などを確認する必要があります。
また、取得方法別の合格率も参考にすると良いでしょう。
バイクの大型免許を取得することで、より広い範囲のバイクに乗ることができるようになります。
自分に合った方法で、バイクの大型免許を目指してみましょう。