教習を通して笑顔を引き出す。そのとき僕は、「勝った」と思う。
「木谷さん、ありがとう。本当に、あきらめなくてよかった・・・」
その人は涙をぽろぽろこぼしながら、何度も僕に感謝の気持ちを伝えてくれました。
担当したOさんは、とても心配性の方でした。
路上に出ると恐怖心が高まり、教習所内のコースではできていたことが途端にできなくなる。ハンドルを操作しながら周りを確認するのが難しく、体がこわばってしまう。
僕は悩みました。どうすれば苦手意識を克服してもらえるだろう。
そんなとき、自分自身が教習を受けていたときのことを思い出したのです。
僕には、自分自身が教習の序盤でつまずいた経験があります。
うまくいかないことがパニックを呼び起こし、状況を悪化させていたのです。
そのとき担当してくれた指導員が丁寧に解説してくれ、時間をかけて反復練習をさせてくれました。
「ストレートで卒業しないと・・・」という思いが、知らず知らずのうちにプレッシャーになっていたのかもしれません。
「Oさん、繰り返しやってみよう」
1つの動作に集中して繰り返すことで、だんだんOさんの気持ちがほぐれていくのが、隣にいてわかりました。
気持ちが馴染めば自然体で運転できるようになり、動作もスムーズになります。
教習時限を引き延ばすかたちになったものの、Oさんは卒業。
Oさんのうれし涙を見て、僕ももらい泣きしそうになりました。
できなかったことができるようになり、笑顔になる。その瞬間が僕はたまらなく好きです。
自動車教習に通う期間は、人生の中で短い期間ですが、そんな中でも成長の機会はあります。
自分自身も「できなかった経験」があるので、特にそう思うのでしょう。
教習所には難しいことや苦しいこともありますが、同じくらい、いや、それ以上の楽しさもあるはずなんですよね。
最終的に「楽しかった」と思ってもらうのが、指導員としての使命だと考えています。
ネヤドラが、日本一通うのが楽しい教習所だとお客様に思っていただけるよう、
僕はこれからも「わくわくする教習」を心がけてやっていこうと思います。
MESSAGE
ネヤドラは、スタッフみんな楽しんで仕事をしているので重苦しい雰囲気はありません。不安だと思う方も思い切って飛び込んで教習にきてもらいたいです。